ファシリテーター必見
2016場作りカレッジレポート
第1講 講師 中野民夫

場づくりサミット

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場づくりカレッジ2016 第1講

毎年 200 回以上の場づくりをする Home’s vi が「私たちが学ぶための学校」として、最も学びたい5名の講師を招いて開かれる場づくりカレッジ。9 月 17-18 日の 2 日間 Impact Hub Kyoto にて第 1 講が開催されました。ワークショップの第一人者であり、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授の中野民夫さんがどのような哲学をもって場づくりをしているのか、前日からワクワクして寝つけずにいました。

スケジュール 2016/9/16-17

  • 1 日目のタイムテーブル
  • 10:00 オリエンテーション-今回の講座の概要
  • 10:30 チェックイン-30 秒で自己紹介“なぜこの講座に参加したのか”
  • 11:00 事例紹介- Joanna Macy さんや民夫さんの大学での取り組み
  • 12:00 導入ワーク(調身・調息・調心)-自分の心臓とお腹に手を当てて呼吸を確認したり 体をぶらぶらさせたりしながら自分の体の状態を確認
  • 12:40 昼食
  • 13:45 それぞれの現場-相互インタビュー
  • 14:15 小グループでインタビューされた記事を使って自己紹介
  • 14:45 えんたくんを使って振り返り-今まででの講義で疑問に思った事や気になったこと、 思った事を話し合う
  • 15:15 輪になって振り返り・質疑応答
  • 15:45 ファシリテーション基礎スキル講座
  • 17:30 プログラムデザイン実習
  • 18:00 終了
  • 2 日目のタイムテーブル
  • 10:00 オリエンテーション-チェックイン
  • 10:30 実習①(6 人 1 グループを作り代表の 1 人がグループ内で自分の作りたい場を実践)
  • 11:15 実習②(2人目)
  • 12:00 昼食
  • 13:00 実習③(3人目)
  • 13:45 実習④(4人目)
  • 14:45 実習⑤(5人目)
  • 15:30 実習⑥(6人目)
  • 16:15  休憩
  • 16:25 民夫さんからのフィードバック
  • 17:15 小グループ振り返り
  • 17:45 チェックアウト
  • 18:15 終了

中野民夫さんというファシリテーター

中野民夫

第1講目の講師としてお迎えした中野民夫さんを一言で表すと“菩薩様”のような人柄や雰囲気でした。 “絶望したり心を痛めたりすることを人間として健全な行為だと捉え、その深い部分で万物(自然・宇宙 etc…)とつながっているからこそ慈悲や希望の力として大きな安らぎや次なるパワーを生み出す” という考え方が民夫さんの中にあります。自然とつながるからこそ、自分自身の無垢な感情やその人の温かさが表れることを体現される方でした。

場づくりカレッジ1日目 experience

場づくりカレッジ第1講レクチャー

場づくりカレッジ 1 日目のテーマは“experience”。場を設計する際に重要なポイントを体感することや民夫さんの姿勢や言葉から学ぶことに重点を置かれていました。1日目の午前中は Joanna Macy さんと民夫さんの事例からアクティブ・ホープやアクティブ・ラーニングについて学びました。午後からはファシリテーションや場がどのような要素で作られているのか、机の配置や自分がイメージする場の作り方など基礎的な部分を構造化しながら教えていただきました。その後自分の作りたい場を確認し、次の日に向けて自分が作りたい場をワーク方式で作ってきました。

場づくりカレッジ2日目 Training

相互インタビュー

2日目のテーマは“Training”実際に自分で考えた場を実践する場です。6人1グループに分かれて自分たちが作りたい場をグループ内で実践した後、自分のファシリテーションの強みや伝わりにくかった部分、プログラムの改善点などをグループ内で話し合いました。2日目の最後に中野さんから私たちに向けてのフィードバックとして 17 の俳句を詠んでいただきました。その中の1つを紹介したいと思います。

「二十四の菩薩の取り組みジンとくる」 朝起きると世界は絶望している。

しかし、いろんな場があってそれに取り組んでいる私たちの姿を見ると希望の光が見えてくるとおっしゃっていました。 多種多様な場があってその場に対して菩薩様のように学び、問い続けると希望の光は見えてくることの大切さがそこにはありました。

残った言葉
「フィードバックは批判や批評しあうものではないんだよ。」

2 日目の最初に中野さんが 「フィードバックは批判や批評しあうものではないんだよ。評価やジャッジをするのではなく、感謝の心をもって栄養を与えてあげるつもりでアドバイスしてあげてください。」この言葉がすごくあの場に当てはまっていました。2 日目の実習のフィードバックの時間、自分が作り上げた場に対して、真摯に向き合ってくれる人たちがそこにはありました。そんな人たちがくれるフィードバックはどれも栄養が詰まったものばかりで、決して中野さんだけが自分を成長させる栄養をくれるのではなく会場に参加した 24 人がくれる栄養が自分の成長を加速させました。場とは空間(物理的)と関係性(心理的)なものの足し算です。文章として場づくりの考え方を学ぶことはできますが、場づくりは知識と感覚で体感し学ぶものだと思いました。民夫さんの雰囲気、言葉の選択、考え方をその空間とともにめいっぱい感じられるところに場づくりカレッジの一番の魅力があり、文章を通してでは学べない要素が2日間に詰められていました。

振り返り

1 日目の終盤、私はこの場所に一人だけ溶け込めていない感覚があり、一人だけ浮いている存在であることを感じていました。自分の気持ちに対して無理をしていたり、欺いていたりしていた感覚でした。その感情が場に伝染してしまうのがすごく怖かった。最後の振り返りの時に勇気を出して伝えてみたら、自分の気持ちに共感してくれたり、理解してくれる人がそこにはいました。心がすうーと落ち着く感覚でした。私のファシリテーションは自分の気持ちに対してもっと純粋に向き合うことから始まります。自分の心と対話して自分の内 側と外側の感覚を限りなく透明(フラットな状態に近づける)な状態にする大切さ、もっと 自分の気持ちに対して素直に向き合っていきたいと強く感じました。

場づくりカレッジ第2講開催案内2016/10/22-23

第2講案内

第1講は場づくりを開催する前の「場の設計」ついて学びました。第2講は実際に場が始まった時の「目に見えない場の空気」とどう向き合うかがテーマです。ファシリテーターとして場で何を見、何を聴き、どう関わるのか。特に参加者同士の対立や葛藤が顕れてきた時にファシリテーターの力量が問われます。

今現場に立たれていて、ファシリテーターとして悩みを抱えている方に是非とも受講していただきた講座です。

第2講お申し込みはこちら

Written by homes' vi internship 岩井祐樹

一般 38,000円(税込)
NPO(専従の方) 33,000円(税込)
学生(23歳以下) 28,000円(税込)
※割引について
場づくりサミット(7/31開催)に参加した方は、場づくりカレッジ参加費が各3000円引き。全講座参加予定の方には まとめて割引が適応されます。一般枠:160,000円 、NPO枠:150,000円、学生枠:120,000円となります。

NPO、学生の方は、通常料金よりも割引してご案内しておりますので、イベントページの周知など、広報面でご協力頂ければ幸いです。

キャンセルポリシー

実施日14日前までのご連絡 ⇒ 無料
実施日13日~7日前までのご連絡 ⇒ 料金の50%お支払い頂きます。
実施日6日前~当日までのご連絡 ⇒ 料金の100%お支払い頂きます。
※講座の日時・内容等は予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

質問などございましたら、お気軽に下記アドレスまでお問い合わせ下さい。
college-contact@homes-vi.com