研究と実践を重ねている手法の一覧

 

私たちは、場づくりの専門集団として独自の研究機関を持ち、最先端の理論・技術の研究開発を進めています。研究分野は組織論・対人 コミュニケーション・脳科学・心理学・物理学・文化人類学など幅広く、日本・海外問わず現地に赴き研究しています。先住民の対話  技術から最先端科学まで、時には世界中のカンファレンス(ペガサスカンファレンスIODANEXT STAGE World Gathering:ギリシャでのTeal組織研究会)やワークショップに参加しております。ここでは、年間200件近くの現場経験をもとに開発・研究・実践してきた手法群をご紹介させて頂きます。

  むすびサイクル(Musubi Cycle)

 

組織や地域に良い循環をもたらすためには、相互理解を深め、お互いを尊重しあい、一緒に考える関係性を構築することが大切です。私たちがその中で大切にしているのが、左図の循環サイクルです。私たちが1つ1つの場を設計する上で、道標となる概念図として活用します。このサイクルが1回の研修の中で1周することもあれば、色ごとに区切って場を作ることもあります。

 

「むすび」とは、日本神道の根本概念「産霊(むすひ)」から取ったもので、その意味は「万物を産み、育んでいく神秘的な力」を表現しています。意図的に結果を無理やり産みだすのではなく、人と人が場の中で結ばれることによって、自ずと良い結果が産みだされるというあり方を大切にしています。

 

ティール組織

次世代の組織運営手法として今、注目を浴び始めているティール組織。元マッキンゼーのコンサルタントであるフレデリック・ラルー氏が提唱した概念です。代表理事の嘉村は、世界のティール組織実践者が参加するNEXT STAGE World Gatheringに初回から参加し、世界中の実践者とネットワークを作っています。また、嘉村は日本語版「ティール組織」の解説も担当させていただいております。

ホラクラシー(Holacracy)

ブライアン・ロバートソン、トム・トミソンらによってつくられた新しい形の組織運営手法です。ティール組織を実現する様々な手法の中でも再現性の高い手法の一つとして注目されています。ホームズビーではトム・トミソンの日本でのワークショップの招聘企画に参加し、学びを深めていきました。現在、自組織でもホラクラシーの実践中でもあります。

自己組織化プロセス

home's viでは、ティール組織(Reinventing Organizations)やホラクラシー(holacracy)に限らず、階層構造ではない新しい組織構造を様々な観点から研究しています。

ソシオクラシー、ポデュラリティ、セムラーイズム、オートノミートレーニング等。最新の研究成果については、home's vi blog各メンバーnoteもご覧ください。


アクティブ・ブック・ダイアローグ®️(ABD)

1冊の本を参加者で分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、短時間で読みたい本を読むことができる新しい読書手法です。中学・高校の授業、大学の講義、企業内での研修等、様々な場面で応用が可能なワーク手法と言えます。詳細はこちらもご覧ください。

 

マグネット・テーブル

当法人の代表・嘉村が開発し、今や日本国内の様々な会合で使われるようになった、オリジナル対話手法です参加者が自ら話したいテーマを出して、グループ化し、多種多様な人々と関わって話し合いを行うもので、生成型分科会で成果を出していくのに適したワークショップ手法です。

マグネットテーブルマニュアルは、こちらから無料ダウンロードできます。

グラフィック・ファシリテーション

導入のしやすさから、近年非常に関心を集めている手法です。会議やブレストで話し合うプロセスを、ホワイトボードや模造紙などに文字や図形を使って分かりやすく記録して「議論を見える化」する技法です。本質的な議論を促すことでメンバーの力を引き出し、すぐれた問題解決に導きます。

定期的な研究会情報についてはこちらもご覧ください。


Open Space Technology

home's vi が得意とする手法がオープンスペーステクノロジーで、国内で初めてまちづくり現場で実施されました。P&G、IBM、世界銀行などで、新製品の開発、戦略策定、組織の活性化など、複雑で多様な課題に対して高い成果を上げています。5人から2,000人超の規模で実施され、参加者の当事者意識が最大限発揮されることで、深い議論と解決に向けたアクションプランがスピーディーに生まれます。

ワールドカフェ

今や日本では非常にポピュラーになった手法で、home's viでも長年研究してきました。リラックスした雰囲気の中でテーマに集中した対話を行います。メンバーの組み合わせを変えながら4~5人のグループで話し合いを続けることで、参加者全員が話し合う効果が得られます。参加者数は12人から1,000人以上でも実施可能です。一見、簡単そうに見えますが、奥の深い手法です。

AI(Appreciative Inquiry)

従来の課題解決型のアプローチである「成果を上げるために、何が問題か」ではなく、「成果を上げるために、私たちの強みとは何か」というポジティブな問いや探求によって、今までの成功体験から個人や集団の価値が発揮できる成功要因を発見して成果を上げる手法です。組織変革やチームビルディングに効果を発揮します。

定期的な研究会情報についてはこちら


シナリオプランニング

戦略策定およびプロジェクトマネジメントに有効な組織学習の手法です。

将来起こり得る環境変化を複数のシナリオとして描き出し、そのシナリオから想像しうる成功要因と失敗要因をあぶりだします。不確実性のある未来に対応できる組織的意思決定能力を培うことを図ります。

 

プロアクション・カフェ

多様な参加者の知恵を集め、具体的アクションを生みだしていく対話の手法です。

ワールドカフェの知恵を結びつける役割とOST(オープンスペーステクノロジー)のアクションにつながる対話の長所を組み合わせた手法で、home's vi が国内で初めて現場で実践したことで、国内でも広がりを見せています。

Art of Hosting

Art of Hosting とは、Hosting(場を設け、もてなす)のArt(スキル)のことで、コミュニティや組織の再生・強化を支援する方法です。アメリカで30年以上に渡り、様々な組織で対話による変革の場を実践してきたBob Stilger氏(招聘企画はこちら)が提唱しており、コミュニティビルディングとHostingスキルを高めるのに大変有効な手法です。


Community Organazing

キング牧師の公民権運動、ガンジーの独立運動など、無数の人々が行動を起こす時には、必ず人の心を動かせるストーリーがあります。これは、当時無名のオバマ氏をアメリカ大統領に導いた選挙参謀マーシャル・ガンツ博士招聘企画はこちらが提唱した手法です。リーダーは「自分がなぜ行動を起こしたか」というストーリーを語ることで、聞き手の共感を呼び、聞き手と自分が共有する価値観や経験を"私たち"のストーリーにして、人々のパワーと一体感を生み出していきます。

システム思考

ロジックツリーなどの直線的な論理的思考は、複雑で変化の激しい社会をとらえることは困難です。システム思考は、問題をシステムとして捉え、ループ図によって俯瞰的に問題の本質を見抜いて解決する考え方です。このことで、安易な解決策や部分最適ではない、根本的な最適解を導きます。私たちは、国内の第一人者・小田理一郎氏を2度京都にお招きして学びました。

デザイン思考

デザイン思考とは、デザイナーの感性と手法を用いて、失敗を恐れずに取り組みながら考えるプロトタイピングなどの本質的かつ創造的に問題を解決していく手法です。研修ではゲームなどの体験を通してこれを体で身につけていただいております。

プロセスワーク

ユング派分析家であるアーノルド・ミンデル博士が生み出し、構築した個人と集団の変容にとって革新的な心理療法です。個人の心のみならず、人間関係の悩み、身体症状や病、グループや組織との取り組みなど、幅広い領域に応用されています。私たちは、国内の研究者廣水乃生氏究を3度京都にお招きして学びました。


その他、研究・提供している手法例

「フューチャーサーチ」「学習する組織」「Reinventing Organizaion」「未来デザイン」「ピースメイキングサークル」「プロジェクト・アドベンチャー」「フューチャーセンター」「体験学習(Tグループ)」「チェンジラボ」「U理論」「NVC(Non-Violent Communication)」「エンカウンターグループ(円座)」「オートノミートレーニング」など、研究している様々な手法や組織論を組み合わせて、ご提供しております。